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「最上土産」

 

山形県立図書館所蔵の原刊本許可を得て2019.04.17撮影

 

 

「田舎ふり紅畠」「米沢柳多留二篇」及び「最上仙流」の檉風写本は他の写本と共に手元にあるのに「俳風最上土産」の写本はどうした訳か手元には残っていない。そして檉風が「川柳の史的研究」を書くにあたっての「引用文献」として、山形県関連柳書として、川柳研究家の間で最も知られている「田舎ふり紅畠」を載せないで、唯一「最上土産」を載せている。(原本のみを確実な資料とした檉風の姿勢から、引用書には写本は載せなかった?他著に「典故を考証し古書を勘校するには、其の当時の原板本に拠らねば駄目である。彼の誤脱の多い飜刻の活字本などでは本問題の如き史実を考勘する上に何等の価値もない。況や後日いい加減な改定を加えた活版書などは何の役にも立たぬのみならず、往々にして飛んだ間違いを来すこと無きにしも非ずである。」と書いたりしている)。

この事から檉風は「俳風最上土産」の原本を所蔵していたと考えられなくもなく、原本であったが故に、所蔵していた他の「誹風柳多留」等の原本と共に何れかへ譲られたのかもしれないと勝手にですが想像したりもします。(原本は一冊も残っていない)

ということで「最上土産」は檉風収集物や写本ではなく「山形県立図書館」所蔵原刊本を許可を得て撮影した写真を掲載いたしました。

(県立図書館の古川柳書原刊本の所蔵は此の「最上土産」のみのようです)

尚「田舎ふり紅畠」で紹介した片桐昭一氏が、「最上土産」についても下記印刷物で書いていますので借りて読むことができます。

 

 

郷土の古川柳「最上土産」について

郷土開架  YK/911.45/カタ

片桐昭一 著  出版1981  ページ19

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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